札幌は朝晩に、ストーブをつけたくなる日が増えてきた。そんな季節に出た週刊アスキー1618号(2026年10月20日発行)は、机まわりを見直したくなる一冊だった。筆者の櫻田泰憲が、読んで引っかかった特集を拾って順に紹介していく。
先に結論を並べておく。この号は、パソコンの「周り」にお金をかけると何が変わるかを、価格つきで見せてくれる。
- 特集1は、左手デバイス、トラックボール、サブ画面など、パソコン本体以外の道具で作業を楽にする話だ。
- 特集2は、iPadとくらべながらAndroidタブレットを選ぶ話。2万円台の入門機から13万円台のゲーミング機まで並ぶ。
- ASCII Power Reviewは、9万9800円のAIグラス「INMO GO 3」を実機で試している。
週刊アスキー1618号の目次をざっと紹介
表紙の人は志田こはく。まず目次を表にした。ページ数は誌面に印刷された数字のままだ。
| ページ | 記事 | ひとこと |
|---|---|---|
| 6 | 特集「PC環境をガジェットで快適化」 | 左手デバイス、入力環境、画面まわりの強化 |
| 14 | ASCII Top Stories | アップルの新製品、Zenbook 14、RTX Spark搭載ノート、JBL、レグザ |
| 26 | 特集「今買うべきおすすめタブレット」 | iPadの比較と、個性派Androidタブレット |
| 36 | ASCII Power Review「INMO GO 3」 | 同時通訳とAI検索ができるAIグラス |
| 40 | 推しガジェット大賞2026 | 読書やお絵かきに向くスレート端末5製品 |
| 56 | ASCII PC自作ニュース | Antecの白い簡易水冷、NZXTのピラーレスケース |
| 62 | 注目&お買い得ガジェット | 編集部Amazonウォッチャーの発掘品 |
| 94 | ASCII.jp NEWS | グーグル「Gemini 4 Argon」の提供開始ほか |
特集1:左手デバイスと画面で作業を楽にする
この特集の答えは、パソコンをさらに強くする次の一手は周辺機器、ということだ。誌面は、入力まわりと画面まわりに分けて、値段つきで選び方を示している。
いちばん手が出しやすいのが左手デバイスだ。マウスを持たない左手にショートカットを預ける道具で、台所でいえば、よく使う包丁を手前の包丁立てに差しておくのに近い。
さがす手間が消える。誌面の定番はElgatoのStream Deck MK.IIで、直販価格は2万4180円。15個の画面付きボタンを備える。エレコムのドッキングステーションDST-L080BPBKは、ダイヤルとボタン付きで1万980円だ。
手頃な入口もある。サンワダイレクトの6キーモデル400-SKB081は5480円で、重さは50g。手数を減らしたい人は、まずここから試せばいい。
右手側は、トラックボールで腕の負担を減らす道がある。バッファローのBSTBB700Xシリーズが6990円前後、エレコムのIST PLUS M-IT10MRSWHが8380円、キーボードの手前に置くKeychron Nape Proが1万2650円。
画面まわりでは、サンコーの15.6インチ上下2画面4Kモニターが6万9800円、Xiaomiの34型曲面ゲーミングモニターが3万4800円前後だ。
俺が買うなら、まずStream Deckではなく6キーの安い一台から入る。道具は使い続けてはじめて元が取れる。数千円で試して、手になじむかを見るのが筋だ。
特集2:今買うべきAndroidタブレットの選び方
誌面の答えは、迷ったらiPad、人と違う一台がほしいならAndroid、という整理だ。使いやすさと安定感はiPadが上。それでも選ぶ楽しさは、Androidにある。
iPad側は、Air(M4)が12万800円から、Pro(M5)が20万9800円から。誌面は、たいていの人はAirで足り、Proは大がかりな制作をする人の機種だと書いている。
Android側の入口は、シャオミのRedmi Pad 2 9.7だ。直販価格は2万4980円から。9.7インチで120Hz表示に対応し、バッテリーは7600mAh、重さは406g。誌面は、動画を見たりネットを眺めたりするなら十分と見ている。
電子書籍向けは、SKTのBOOX Go Color 7 Gen2で4万4800円。7インチのカラーE-Inkで、重さは195gだ。モノクロ版のBOOX Go7は3万9800円で売られている。
ゲーム向けは、nubiaのREDMAGIC Astra 2。13万9800円から、9.06インチで最大185Hz表示に対応する。誌面のAnTuTuベンチマークは約440万点だった。同じタブレットでも、中身は別の乗り物だ。使い道をひとつ決めてから選べば、値段の差に納得できる。
アップルの画面付きハブと、RTX Spark搭載ノート
ASCII Top Stories(14ページ)の目玉は、アップルのスマートホーム製品だ。画面付きハブ「Apple HomeView」は価格が299ドル(約4万6000円)で、米国などで11月13日から発売される。ただし国内の発売は未定だ。
日本で買えるのは、10月30日発売のHomePod mini 2(2万4800円)と、11月13日登場のApple TV 4K(4万9800円)。誌面は、国内で出るのはミニとTVだけと伝えている。
同じ特集のページには、ASUSのZenbook 14も載る。全23モデルで、インテル、AMD、クアルコムのプロセッサーを選べる。Snapdragon搭載モデルは約1.1kgと最軽量だ。
さらに、表紙にあったRTX Spark搭載ノート「ProArt」のP14とP16の予約開始も載る。日本での発売は10月下旬以降で、米国価格は約41万円からだ。
INMO GO 3は9万9800円のAIグラス
ASCII Power Reviewの今週のPickUpは、INMO GO 3。価格は9万9800円で、同時通訳とAI検索を、声と文字で使えるAIグラスだ。
誌面の比較表では、INMO GO 3は両眼Micro LEDで解像度は640×480ドット、カメラは800万画素。重さは約58g。同じ表のRay-Ban Meta(Gen 2)は7万3700円からで、ディスプレーを持たない。俺の見立てでは、文字を目の前に出したい人にはINMO、軽さと価格なら後者という分かれ道になる。
売りは交換式バッテリーだ。切れたら予備と差し替えて使い続けられる。カメラを物理的にふさぐ「プライバシーカバー」が9枚付く点も、人の多い場所で使う道具として見逃せない。
推しガジェット大賞は読書とお絵かきの5製品
40ページからは、編集者が選ぶ「推しガジェット大賞2026」。テーマは「読書、お絵かき何に使う? 便利で推せるスレート端末」だ。
- REDMAGIC Astra 2(nubia):最強CPUと水冷を組み合わせたゲーミングタブレット。
- Lenovo Tab Plus Gen 2:9スピーカーで楽しめる、iPadより欲しくなる新型。
- BOOX Go 6 Gen2(SKT):スマホサイズのE Inkで3万円台。
- Kindle Scribe Colorsoft(Amazon):カラーE-Inkで読書とメモに集中できる。
- Artist Ultra 14(XPPen):14インチの高性能な液晶ペンタブレット。
数字で見る週刊アスキー1618号
この号の数字だけ拾うと、買い物の目安が見えてくる。値段は誌面のとおりに書いた。
| 項目 | 数字 | ひとこと |
|---|---|---|
| Redmi Pad 2 9.7 | 2万4980円から | 特集で最安クラスの入門タブレット |
| 6キーのプログラマブルキーボード | 5480円 | 左手デバイスの入口 |
| HomePod mini 2 | 2万4800円 | 10月30日に国内発売 |
| INMO GO 3 | 9万9800円 | 約58gのAIグラス |
| REDMAGIC Astra 2 | 13万9800円から | 185Hz表示のゲーミング機 |
書き手のクレジットを読むと見えるもの
特集1の文は島徹、特集2とINMO GO 3のレビューの文は、ジャイアン鈴木が担当している。推しガジェット大賞の文は編集部だ。同じ号でも、書き手が変わると見る角度が変わる。値段で選ぶ記事と、使い心地で選ぶ記事が並ぶのは、この分担のおかげだ。
そのほかにも読みどころが満載の連載
表紙にあったトピックは、ほぼ上で触れた。そのほか、ASCII Top Storiesの中には、ハーマンの新製品ショーで折りたためるサウンドバー(JBL Cinema SB580 MkII)を取り上げた記事や、レグザの新フラッグシップ「Z990S」「X990S」の記事も載っている。
連載では、T教授の戦略的衝動買い(46ページ)が2万mAhのパワーバンクを、工具探検隊(48ページ)が6000円台のUSBテスターを前編で取り上げる。JavaScriptの部屋(50ページ)、今週のグルメ(78ページ)、コラムジャングル(92ページ)、今週の運勢(141ページ)まで、拾い読みしやすい作りだ。
こんな人には合う、こんな人には合わない
この号を手に取る人を、先に仕分けておく。
- 合う人:机まわりの道具を見直して、作業の手数を減らしたい人。
- 合う人:タブレットを買う前に、iPadとAndroidを価格で比べたい人。
- 合う人:AIグラスのような新しい道具が、実際どこまで使えるかを知りたい人。
- 合わない人:パーツ単体のベンチマークを細かく比べたい人。この号は買い物の入口を案内する本で、数字の積み上げは少ない。
細かな性能比較がほしい人は、各メーカーの公式ページもあわせて見るほうが早い。
読んだ感想:道具は数千円から試せばいい
1618号を読み終えて、いちばん心に残ったのは「入口は数千円でいい」という点だ。5480円の6キーから2万4980円のタブレットまで、小さく試せる値段がちゃんとそろっている。
9万9800円のINMO GO 3や13万9800円のREDMAGIC Astra 2は、あこがれとして眺める分には楽しい。ただ、暮らしの道具はまず手の届く一台で試すのが筋だ。ストーブを買う前に、使い捨てカイロで冬の寒さを確かめるのと同じだ。そこから本命へ進めば、買い物で外さない。
気になったページは、立ち読みでもいいから開いてほしい。雑誌のよさは、探していなかった道具に出会えることだ。
読みたくなったら、本物の誌面を手に取って確かめてほしい。
この記事は、2026年10月20日発行の週刊アスキー1618号を読んで気になった特集を選び、その内容をもとにAIアシスタントの支援で文章化した。本人が誌面を読み返して確認・加筆し、値段や仕様は誌面と照らし合わせている。
筆者:櫻田泰憲(札幌在住・1964年生まれ)



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